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家づくりで大切にしてほしい「快適性」は断熱材がカギ!
おしゃれなインテリア、使いやすく広々とした間取りなど、家づくりで重視するポイントは人それぞれ。
その中でも、特にこだわってほしいのは「家の快適性」です。
暑さや寒さといった温度はもちろん、雨が多い季節のジメジメと蒸し暑さも…。
断熱材は目に見えない部分ですが、断熱材にこだわることで家の快適性が決まります。
断熱材は、外部に面した壁の柱と柱の間や屋根の下に充填することで、室内外の温度を互いに伝えづらくするための建築素材。
日本では、綿状のグラスウールやロックウール、発泡系のポリエチレンフォームやウレタン吹付などがあり、セルロースファイバーも断熱材のひとつです。
断熱材は
家が建った後には簡単に交換できないので、しっかりと断熱材のことを考えて選ぶ必要があります。
セルロースファイバーとは
どんな断熱材なのか?
『セルロースファイバー』は天然繊維から作られた、アメリカ生まれの断熱材で 新聞紙を主原料としたエコな素材で、地球や環境にも優しい断熱材です。
「燃えやすいんじゃないの?」と心配になると思いますが、 『セルロースファイバー』は、原料の新聞紙にホウ酸を添加物として加えることにより、高い防火性と防虫性を誇っています。
ホウ酸は、アメリカやトルコで採れる「ホウ酸塩鉱物」から作られる自然由来のもので、「殺虫剤に使われる危険な成分」と思いがちですが、目薬にも使われており、人間や哺乳類にとっては安全な成分です。
鉱物由来のホウ酸は成分が揮発しないので、防虫効果が長く持続し、 『セルロースファイバー』はシロアリなどの害虫被害にも強く、柱などの構造躯体が長持ちするという効果も期待大です!
『セルロースファイバー』の効果を最大限に発揮するために、天井や外壁の柱と柱の間に、隙間なく吹き込んで施工していきます。
断熱材に『セルロースファイバー』が選ばれる5つの理由
調湿効果
梅雨の湿気が多いジメジメしたイヤな時期。
『セルロースファイバー』の高い吸湿性能で空気中の湿気を吸い込む働きをします。そのため、室内では湿気が安定した快適な住空間となります。
そのため、お客様からは室内干しがすぐ乾くという声をよくいただきます。
また、冬場の乾燥した時期には、放湿性能で空気中に湿気を吐き出してくれます。
木質繊維の『セルロースファイバー』は住宅内で生きており、室内の湿度環境をある程度整えてくれる優れた性能を持っています。
その効果によって、大切な建物の寿命を延ばすことにもつながります。
断熱性
『セルロースファイバー』は断熱性能が非常に高いです!
一般によく使用されるグラスウールは、筋交いや配管部分など狭い部分に隙間ができやすく、断熱材が入っていない断熱欠損が発生することがありますが 『セルロースファイバー』は細かな粉末状の断熱材を吹き込むため、細かな部分にも隙間なく充填することができ、断熱欠損が起こりづらくなっています。
汗ばむような暑い日でも 、家の中に入ると、ひんやり心地よい快適な涼しさを感じることができます。
防火性
『セルロースファイバー』は、新聞紙由来の素材でできていますが、ホウ酸が添加されているので防火性もバッチリです。
炎を近づけても燃えることがなく、表面がすこし焦げる程度で収まります。
防虫効果
『セルロースファイバー』はホウ素系薬剤が添加されているため、防虫性能があります。
「ホウ酸団子」俗にいうゴキブリ団子。
それらに含まれているのがホウ素系薬剤で、虫・ゴキブリ・カビなどがイヤがる成分が含まれているため、防虫・防カビに効果を発揮します。
また、ホウ素系薬剤は眼科で目の洗浄に使われているほど人体には悪影響のないので、安心して使用することができます。
防音効果
『セルロースファイバー』は、隙間なく充填することで音が伝わる隙間をなくなるため、防音効果も高いです。
音を吸収するたくさんの小さい穴(多孔性)を持ち、話し声・赤ちゃんの泣き声など生活音が漏れにくく、さらに外部から室内に聞こえる車の音などもやわらげます。
また、高密度に充填することにより、音を伝える役割を果たす空気が少なくなるので、さらに騒音を少なくすることができます。
その密度が防音効果をもたらしてくれます。
お家から地球環境に優しく
新聞紙のリサイクルと地球環境へのエコ活動
地球温暖化の原因の6割は二酸化炭素の増加によるものといわれています。
森林は二酸化炭素の吸収・固定に大きな役割を果たしており、それを担う木材の伐採が地球温暖化を促進しています。
セルロースファイバーの材料となるのは木材繊維(パルプ)。これは再生可能な天然資源です。
そのパルプを使って作られた紙のリサイクルは、地球資源を守り、地球環境の保全に繋がります。
また植物由来のセルロースファイバーで、地球資源の循環をみなさんも担うことができます。
限りある資源を有効利用し、環境への負荷をおさえたサスティナブル(持続可能)な社会へと貢献することも可能です。